マニュアル車にするかどうか



昔堅気の人がいます。
そのような人は、今風のものよりも、昔ながらのものに愛着を感じます。
またある程度年齢が上がると、若い時に使っていた物の方が自分にしっくりなじんでいるということもあるでしょう。
新しく出てきた製品が便利であることは分かっています。
しかし、その使い方を覚えるのがおっくうと感じてしまうこともあるのです。
また、昔から存在するシンプルな機能の商品の方が、安心だと感じることもあるようです。

多機能になればなるほど、何気ないことで故障したり、故障した時に修理が難しかったりという事があるのも事実です。
それで「未だにそれを使っているのか!」と驚くような古いものを大事に使い続けている人がいます。
これは、乗っている車にも当てはまります。

以前車は、全てがマニュアル車でした。
運転免許を取得するために教習所に通う人は、アクセルとクラッチの関係に頭を悩ませたものです。
その加減を間違えると車は、エンストしてしまうものでした。
しかし、このようなマニュアル車から、オートマ車へと時代は変化していきました。
オートマ車の場合は、クラッチは有りません。
アクセルを踏み込めば、車は前進します。
その変化についていけず、マニュアル車全盛の時代から、オートマ車への移行の時期には事故が多かったものです。
事故の内容は、アクセルとブレーキの踏み間違えによる衝突事故です。
駐車動作をしているときに、このような事故はよく起こっていました。
それで、未だに車の選び方にこだわりがある人がいます。
それは、新車にしても中古車にしても、マニュアルの方が安全であるという考え方です。

たしかに、マニュアル車ではアクセルとブレーキを踏み間違えただけでは、車は前進しません。
それが理由で、マニュアル車が好きな人は今もいます。
しかし、中古車市場では、数が少ないマニュアル車の方が高くなってしまうという現象が見られます。
それで、どちらにするかを決めるのを迷う人がいます。